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【観戦記事】デジタルモンスターカードゲームGGT2019 決勝戦

大会レポ
02 /22 2020
世界一

それがどんな分野であれ、本気でその位を目指した事がある人は果たしてどのくらいいるだろうか。
どんな分野でも本当に果てしない、頂の見えない高みであると思う。

そんな高みにテイマーとして挑み、そしてあと一歩で頂に手が届く舞台、GGT決勝。
テイマーとしての世界一とは、どんな景色なのか。そして最強のテイマーとは、如何なるものか。
その答えは、彼らのうちどちらか一方だけが知る事になる。


GGT予選ラウンド1位。しぐー

今となっては遠い昔のデジカ現役当時、最後の勝利の栄光を手にして以来頂点に君臨する名実共に日本最強のプレイヤー。
頂点の景色を知る彼が殆ど唯一と言って良い持たざる栄光がGT優勝のタイトル、そして世界最強の証明だ。

sigGGTメイン sigGGTサイド

共に戦うパートナーは勿論あの日頂点に立った時と同じヴォルクドラモン。他の誰よりも信頼できるパートナーだからこそ、誰も見た事のない高みにも共に登ってくれるに違いない。


GGT予選ラウンド2位。アリト

世界的に知られるラーナモンテイマーである彼は、2015年のGTにて初めて完膚なきまでの挫折を経験する。
ラーナモンテイマーとしての限界。彼が突き当たった「好きなデジモンでは勝てない」という事実は数多のテイマーを引退させてきた残酷な現実だ。
しかし彼はその現実を乗り越えてここに来た。ラーナモンテイマーとしての愛の形はそのままに、さらに広く深く追求したフロンティアマスターとして。愛だけでは敵わなかった限界を、しかしあくまで真っ直ぐに超えてきた。

aritoGGTメイン aritoGGTサイド

その想いにデックは応える。世界一の愛を受けたパートナーがきっと証明してくれる筈だ。彼こそが最強のテイマーであると。頂点まではあと一歩。


試合開始の直前、掛かっているものの大きさと裏腹に両者のやり取りは和やかだった。それは壮絶な予選を抜けて決勝に進めた事の安堵と、共に強敵であった韓国勢を下して決めた見知った仲同士の決勝だからか。

アリトvsしぐー
ケルビモンvsヴォルクドラモン
このマッチアップの急所は、ケルビモン側が如何に早く殴りきるかという点に尽きる。愚直に戦えばとても追いつけないヴォルクドラモンのシュートに対し、出来る限り早く年季によるクロックを展開して、各種ターミナル等で守って何とか殴りきる。それが出来るか否か。
運命の悪戯か、このマッチアップは初めてではない。第一回GCS決勝の舞台でも全く同じ対面があった。
その時の勝者はアリト&ケルビモンだった。理論値に近い速攻によってヴォルクドラモンのシュートを許さない暴力の勝利。
さて、今日の結末はどうなるのか。あの日の再現となるか、リベンジとなるか。

試合開始の合図が響くと空気はピンと張り詰める。遊びはもう無い。この先にあるのは決着のみ。


立ち上がりは静かなスタートだった。アリトは戦闘デックらしく豹変で勝ちを拾いつつ、デジヴァイス01で次ターン以降への布石を打つ。一方でしぐーは芽心で手札を整え、次のターンの動きに繋げる。
そして早くも動き出したのはしぐーだ。2ターン目、ヴォルクドラモンへの進化とデジモン墓場を決め、キュートモンと合わせて流れる様に40点のシュートを決める。更にガーベモンを貼り、後続への警戒も絶やさない。対してアリトはキュートモンとデジノームを発動し、ポイントの揺り戻しと更なる準備を進める。
3ターン目、こちらも負けてはいられないとアリトも漸く進化準備をするが、しかし返しのしぐーはまたもヴォルクドラモンへの進化を予約する。これが決まればもう決着。ここまでかかり続けてきたエンジンでヴォルクドラモンは正しく噴火寸前だった。
しかしこの舞台、仕上がっているのはしぐーだけではない。アグモンをケルビモンに進化させたアリトが表にしたのはこの場面で唯一の解答となるウルドターミナル!観客席から歓声が上がった。
これを受けてしぐーは進化を諦める。代わりにシャッガイホールを表にし、汚れた英雄の合間を縫ってヴァイスを通しに行った。このターンは遅れを取ったが、未来に希望を託す。

最高のプレイを見せたアリトの勢いは止まらない。忌々しいシャッガイホールをチィリンモンで吹き飛ばすと続け様にデジヴァイス01と戦いの年季というこれまた理想的な展開を見せる。これにより勝負の天秤は大きく揺れた。
しかししぐーもまた一歩も引かず烈火の如く攻め立てる。ヴォルクドラモンへ進化を決めたと思えば、発動するのはガーベモンの上から相手のスロットを消し飛ばすスロットリード!!
しかしこれにより「ターミナル」を公開したアリトはポイントを原点まで回復させる。ヴォルクドラモンの弾は8枚。決着には僅かに届かない。少考の後デジモン墓場をガーベモンに食わせたしぐーは80点のバーンを与える。

「勝てば良かったな…」

ここでしぐーは致命的なミスに気付く。ヴォルクドラモンはケルビモンにバトルで勝てるという事を。勝てば30点+次のターン80点+墓場の30点で確実に勝っていたという事を。激戦に次ぐ激戦により、彼の体力にも限界が迫ってきていた。
その後ドーベルモンでケルビモンを落とすも時既に遅し。ポイントはキュートモンにより安全圏へ避難されている。
そして生き残ったからには今度はこちらの番とばかりにアリトが運命的な引きで攻めに転じる。再度ケルビモンへの進化とウルドターミナルを決め、ヴォルクドラモンのシュートをまたも不発に終わらせ、次いで年季で王手をかける。

「残り1ターン。」

アリトが呟いたその言葉は、単に汚れた英雄のリミットを数えただけだろうか。
ポイントは10対20。このターンが正真正銘のラストターンだった。

先攻、最高の盤面を築いたアリトは何もする事なく準備を終える。
後攻、寿命を迎えた直後のネットから、しぐーは2枚の手札を残し4枚のカードを引く。一枚ずつ、祈るように。手札を確認したしぐーは力強く進化準備とスロットのセットを行う。
半ば引かれたことを確信したアリトは、それでも最後まで全力を尽くした。進化フェイズでガーベモンを援護に置き、全力で迎え撃つ構え。
しかし止まらない。ヴォルクドラモンと同時に生まれた最強のオプション、スロットリードは止まらない!
アリトを守るウルドターミナルを焦土に変えたヴォルクドラモンに、しぐーは最後の指示を出す。


テイマーは一人で戦っていたのだろうか。

このゲーム中、しぐーは僅か9ターンの間に5回ものヴォルクドラモンへの進化を決めた。
ミスもあったが、それをカバーするだけの超展開がそこにはあった。
対するアリトもまた、その超展開を二度も防いでいる。進化、英雄、ウルドターミナル、次のターンには戦いの年季。必要なカードを全て揃えて。
お互いにデックの100%を超えるパフォーマンスを引き出していた。あたかもデックが、パートナーが意思を持ってテイマーを助ける様に。
最強のテイマーとは、きっとそういうものなのだろう。この決勝を見てそう思う。


デジタルモンスターカードゲームグローバルグランドトーナメント優勝はしぐー&ヴォルクドラモン!おめでとう!!!!
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コメント

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八坂

旧デジモンカードシーズン1、
アルティメットバトルルールには明るいです。