FC2ブログ

グリフォモニストに向けて

デジモンカード
05 /07 2016
日本グリフォモニスト協会 ナクル氏Japan Griffomonist Association @1NaCl
が発表した「リターンマッチだ!」についてのレポートhttp://shiogamagiku.web.fc2.com/gf/return.html について多少の意見があるのでここにまとめたいと思います。


何点か言いたいことがあるので、機械的に上から挙げていきましょう。

L15 アルティメットバトルではフェイズを逆行させる処理がシート全体に適応される

 →シート全体には適応されません。公式レギュレーションVerX2.7によれば「リターンマッチだ!」「休戦協定の締結」「争いはやめましょう」と同様に「特殊型」オプションだとされていますが、同じ特殊型の「休戦協定の締結」についてはアルティメットバトル専用の裁定が出ており、

”効果の対象は「このカードを使用したデジモン」と「正面のボックス」のみ。発動後はバトルフェイズから切り離され、オプションカードや特殊能力を使用できず、対象にもならない。”

とされています。つまり、カードテキストの「バトルフェイズを行わず~」は「(このカードを使ったデジモンの)バトルフェイズを~」と読み替えるべきで、同じ分類にあたる「リターンマッチだ!」についても同様に正面のみの効果範囲であると考えるのが妥当だと考えられます。
この考え方は、アルティメットバトルにおいてフィールド等一部を除くオプションカードは、使うデジモンを指定してそのデジモンに対してのみ有効であるという原則にも則した考え方で、そこからアルティメットバトルで「リターンマッチだ!」を使った場合、「休戦協定の締結」の裁定を参考に

”使ったデジモンとその正面のみが他とは切り離されてもう一度バトルフェイズを行う”

のように処理するのが妥当だと言えます。
  


例外として、「大罪の門」だけは進化フェイズにまでフェイズが遡るので処理が異なります。公式大会用 レギュレーション アルティメットバトルレベル対応版Ver,2の「ゲームの手順」によれば、バトルフェイズの手順は(1)~(3)の順に行うとされていますが、実際にはこれを3戦分繰り返します。つまり、各デジモンごとにバトルフェイズが存在すると言え、そのために特定のバトルフェイズをスキップするという事が可能なわけですが、他のフェイズにはそのような括りはないため、全てのデジモンボックスについてフェイズの処理を一括で行う事になります。

つまり、「大罪の門」で戻った進化フェイズはそのデジモン専用のものではなく(進化できるのは使用したデジモンだけですが)全てのシート上で共用のものであり、その進化フェイズが終われば当然通常通りのバトルフェイズがシート全体で行われる。

という事で「大罪の門」だけは実質的にバトルフェイズをシート全体でやり直す事ができる効果であるといえます。



■考察 「リターンマッチだ!」の効果の発動条件について

「リターンマッチだ!」が、自分のデジモンがバトルに負けていなければ使用できないのか

出来ないでしょうね。僕はそう思います。
何故かと言われると…ぶっちゃけ素直にカードを見れば負けた時に使うカードだと普通は思うはずですので、その方向で議論させていただきましょう。カード名からしても、使うシチュエーションを考えても、負けたバトルをやり直すためのデザインなのは明白です。

何でこういう事を言い出すかと言いますと、議論のスタート地点を決めておきたいのです。

「普通に見れば負けたバトルをやり直すためのカードだ」
「でももしかしてバトルに負けていなくても使えるんじゃないか?」
「そう思うのはこれこれこういう理由からだ」

と言う感じで。どうも6段落目の製作意図についての議論を見ているとそこをずらそうとしているような気がしてやりにくいのです。

と言うわけで議論のスタートはここからです。

まず、負けたバトルをやり直すためのカードと言うところからスタートしているので、「負けていなくても使える」と考える理由が必要ですね。その理由をナクル氏は
①「バトルに負けた自分のデジモンをダークエリアに送らず、相手と共にもう一度バトルフェイズの初めにもどす。」は発動の条件を示している訳ではないのではないか?
②デジモンカードにおいて条件とは、条件欄に記載されているか、効果欄に「その後」「時」やそれに準ずる言葉が記載された以前に表記された内容を指すからだ。
③故に、バトルに負けた自分のデジモンをダークエリアに送らないことと、バトルフェイズの初めに戻すことが条件づけられた関係ではないと考えられる。
④バトルに負けた自分のデジモンをダークエリアに送らない事が条件でなく効果であるならば、「クラッカー!」「力の渇望」「大罪の門」等の裁定から言って一部効果が解決できない(この場合は負けたデジモンをダークエリアに送らない→負けていない)場合にも効果を最大限解決するため、ターンを巻き戻せる。

と、議論したわけです。まあ筋は通っていますね。
ただ、④の具体例を提示する際に、他に都合の悪い具体例が存在します。

それは「邪神降臨」「リターンマッチだ!」に代表される「手札をすべて捨てる」類のカード。

これらについて述べる前に、ナクル氏が④にて具体例をどう用いて議論を展開したのかまとめておきましょう。

「クラッカー!」は相手ネットが3枚に満たなくても使え、その後~の記述も処理する。
「力の渇望」ネットが例え0枚でも発動し、手札を増やす事ができる。
③この事から、条件ではない効果は発動すればできる効果だけ最大限解決する。
「大罪の門」についても同様で、デジモンをポイントゲージに送れない場合でもフェイズを巻き戻す事ができる。
⑤よって、「リターンマッチだ!」も「負けたデジモンをダークエリアに送らない」処理なしでフェイズを巻き戻せる。

という事でしたね。ではここで「邪・神・降・臨!!」のデジ窓裁定を見てみましょう。

Q.「シャウトモンX3」「強化プラグインU」を使って究極体になった時、「邪・神・降・臨」を使えますか?
A.「シャウトモンX3」はダークエリアに送ることができないので使えません。

これは、「大罪の門」の裁定とは食い違いますね。

ここから読み取りたいのは、一般的に条件の形で書いていない記述であっても条件としての拘束力があり、そして「大罪の門」とよく似た形式でありながら違う裁定になる例があるという事です。

また、「手札をすべて捨てる」カードは手札が0枚の時には「捨てる事ができない」という事で使う事ができません。
「クラッカー!」もネットからカードを引かなかったらその後シャッフルはしません。

つまり、効果の発揮はその大小は問わないが、有無によってその後の効果が受けられるかどうかが変わる場合があるという事です。0か1かで違うという事ですね。
ちなみにこれも、「力の渇望」の裁定とは異なります。このカードだけはネットが0枚でもその後の効果が発動できます。


では「力の渇望」「リターンマッチだ!」の違い、「大罪の門」「邪・神・降・臨」の違いはどこから来るのかと言う話ですが、これはコスト欄と条件欄があるかないかの違いだと思われます。

公式レギュレーションX2.7
を見ると、コストと条件について欄がある場合とない場合(以下長いので新カードと旧カードと呼ぶ)で場合わけがなされています。そりゃ書き方が違うんだから分けるのは当たり前なのですが、それによって同じような条件でも扱いが違ってくることがあるのです。

具体的には究極戦刃王竜剣など。旧カードの場合であれば赤枠と騎士道は状況対応型、究極体はレベル制限型にあたるので究極体でさえあれば表に出来るという事になるのですが、実際には条件欄の記述は過不足なく満たせないと表に出来ません。
要は旧カードと新カードでは違うルールがあるということなのです。

そこから、新カードである「力の渇望」「大罪の門」は条件欄とコスト欄の記述が重要なので、それ以外の部分については満たせなくても効果を起動でき、しかし旧カードの「リターンマッチだ!」「邪・神・降・臨」は効果の前の記述が全く満たせない場合には発動できないという事になるものだと思われます。



と言うわけで、「バトルに負けた自分のデジモンをダークエリアに送らず」を満たす事ができないのでバトルに負けていないと「リターンマッチだ!」は使えないと言えます。


また製作意図にも触れていますが、それを考えるならむしろ負けた場合しか使えないのは明らかだと思います。ほぼ同じ条件で使える新カードである「大罪の門」がバトルに負けたことを条件欄に記述していることからも伺えます。


αインフォース理論について

ここですが、レギュレーションに記述が無いことをいいことに慣例的に処理されている事例を無視して議論を進めているのですが、レギュレーションはルールブックではないので何でもかんでも書いてあるわけではありません。例えば進化条件の●×の意味すら書いてありません。冒頭の「「ルールを変更」するものでもありません」の記述からルールよりも優先されるものでもない事もわかります。
ここでルールブックからターン中一回の記述があると示せれば早かったのですが、できなかったので割愛します。ただ、レギュにないからと言って何でもかんでも好きに解釈しようとするとリターンマッチだ!を使うまでもなくとんでもないことになるという事を考えてもらいたいです。





と言うわけで以上です。口調が強くなってしまった部分があることを謝罪してこの記事を締めたいと思います。
スポンサーサイト



八坂

旧デジモンカードシーズン1、
アルティメットバトルルールには明るいです。